「制御盤」と聞いてなんとなくイメージできる方はいるかもしれませんが、実際に制御盤の役割を理解されている方はほとんどいないのではないでしょうか。しかし、施設の電気系統を管理したり設備機器を動かしたりするには、この制御盤の働きが非常に重要です。こちらのページでは、「制御盤とは何か」をわかりやすくご説明します。
制御盤とは、接続されているさまざまな機械に電気を供給し、自動でコントロールするための制御装置が入っているボックスのことです。工場や屋外などで使われることが多いため、耐久性などを考慮して素材には鋼鉄やステンレスなどが用いられています。 制御盤は、オートメーション化(自動化)が進められている工場などで特に多く使用されています。制御盤を使用してさまざまな作業をオートメーション化することで、人件費をかけずに短両生産が可能になります。
ビル・マンションなどの建物
空調、照明、ポンプ、エレベーター、エスカレーター、非常電源設備など
農業設備
温室、肥料や水の自動散布、収穫・選別用機器など
工業設備
クレーン、リフト、ベルトコンベアー、検査機器、選別機器など
流通設備
梱包機器、包装機器、検査機器、検針機器、保冷室、大型冷蔵庫など
運輸・交通
トンネルの給排気、駐車場のゲート、車両の空調など
制御盤のなかには、電気を流すためのブレーカーをはじめ、機械を自動でコントロールするために必要なさまざまな制御装置が入っています。
制御盤を動かしている「シーケンサー(PLC)」
制御盤のなかには「シーケンサー(PLC)」という制御装置が入っており、さまざまな機械に司令を出しています。まさに制御盤の“頭脳”と言えるでしょう。
このシーケンサーを使用している代表的なものが信号機。プログラミングにより青・黄・赤と順番に点灯させたり、点灯の時間を決めたりしています。自動販売機も、シーケンサーのプログラミングにより動かしている機器のひとつ。入金の情報とジュースの選択をシーケンサーが的確に判断しています。